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延び続ける平均寿命。私たちのライフプランはどう変わる?

こんにちは!
浅口市の注文住宅会社Karin-house(かりんはうす)の広末です!
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突然ですが、日本は世界屈指の長寿命国と言われていますが、現在の日本人の平均寿命が何歳で世界で何位かご存知ですか?寿命が延びることによって私たちの今後のライフプランがどう変化していくのか考えてみたいと思います。

 

ついに平均寿命が男性80,98歳、女性87,14歳に突入!
『2016年の日本人の平均寿命は女性87,14歳、男性80,98歳で、いずれも過去最高を更新したことが27日、厚生労働省の調査で分かった。過去最高の更新は女性が4年連続、男性は5年連続。』(2017年7月28日付日本経済新聞)

 

平均寿命は年々伸びている傾向にあります。日本の平均寿命は世界第2位。ちなみに1位は男女ともに香港になっています。厚労省の発表データによると、昭和22年(1947年)の戦後間もない平均寿命は、男性50,06歳、女性は53,96歳でしたが、この70年の間に男女ともに30歳以上延びていると言えます。さらに、2016年に生まれた人の数が半分にあたる「寿命中位数」に注目すると、男性は83,98歳、女性は89,97歳になります。簡単にいうと、同年代のおよそ半数は男性で84歳、女性で90歳くらいまで生きることが出来るということです。

 

平均寿命と平均余命の関係
平均寿命の話題が出ると、「いま私は50歳なので、平均であと30年生きるのか」と計算される方もおりますが、それは少し異なります。一般に発表されている「平均寿命」とは、その年に誕生した0歳児があと何年生きられるかどうかを表しているからです。要するに、「一番長い平均余命」のことを指しています。では、主な年齢の「平均余命」はどのようになっているのか見て見ましょう。

 

(平成28年厚労省データより単位:年)
<40歳>  男性 41,96  女性47,82
<50歳>  男性 32,54  女性38,21
<60歳>  男性 23,67  女性28,91
<70歳>  男性 15,72  女性19,98
<80歳>  男性 8,92   女性11,82
<90歳>  男性 4,28   女性 5,52

 

自分の平均余命を見ると、「意外に長いな」と思うのではないでしょうか。
現在、80歳のおじいさんは「平均寿命を超えたのでもう先は長くないかも...。」と思うかも知れませんが、平均してあと8.9年は生きるので相当の確率で90歳以上まで生きるのではないかと考えることができます。平均余命を知ることによって、残された時間をどのように生きるかを考えるよい機会になるのではないでしょうか。今年50歳になる男性なら平均余命はあと32年。つまり82歳。と思っていても100歳まで生きるかもしれません。

 

人生が100年時代になったら、ライフプランはどう変わる?
これからは長生きすることを前提として人生設計を変えていく必要があります。そのことが、『ライフシフト』(リンダ・グラッドン/アンドリュー・スコット著東洋経済新報社)昨年ベストセラーになった本に書かれていました。この背景には生活レベルの向上や医学の進歩などがあることでしょう。この本では、2007年に誕生した人で、現在10歳の子供の場合、平均寿命が105歳前後になると予測しています。同じように、現在20歳の人は平均寿命100歳。また、40歳の人は平均寿命95歳になるとしているのです。現実に人生100年時代がやって来ます。これからの若い世代の人生設計は、100歳まで生きることが前提に考慮するようになるかもしれません。

 

では、そうなるとどのようなライフプランを設計したらよいのでしょうか?
「ライフシフト」によると、「この先、変化し続ける環境に対応するためには、ライフ(人生)とワーク(仕事)のバランスが重要」とされています。例をあげるなら、ITやAI(人工知能)が進歩して、今後の仕事や雇用はどう変わってくるのか。予測しにくい変化に対応するために人的ネットワークをいかに構築していくと良いのだろうか。どの方向に自分のスキルを伸ばしたら良いのか、また健康にはどう注意したら良いのか。など、考えるべきことが次から次へと出てきます。まずは自分の働き方と貯蓄について考え直す必要があるでしょう。

 

100歳まで、あるいはそれ以上に生きるとなった場合に、いったいどれくらいの貯蓄が必要になるのでしょうか。
老後の資金計画を作成する際に、ファイナンシャルプランナーは、「平均寿命である80歳まで生きると想定して...」どうとか、女性の場合には「85歳まで生きるとして...」など仮定して計算したりします。これがあと15年から20年分も長く計算する必要があるというわけです。

 

貯蓄についての計算サンプルについて、本書の中で、いくつか紹介されていますが、結果的に、今の若い世代の場合、これまでの「人生の3ステージモデル」のままでは老後の生活設計は成り立たなくなるのです。
「人生の3ステージモデル」とは、「20年間教育を受け、45年間働き、リタイアして老後15年間を過ごす」という計画です。これは80歳が前提のモデルになります。ですから、これはもう成り立たなくなることの注意喚起をしています。人生100年時代になった場合、65歳のリタイアの後、30~40年間の老後を過ごす計算になります。そのための必要資金を40年間ほどの労働では十分に用意できない可能性があるということです。社会人になって約40年間働くなら、老後の20年ほどカバーはできるかもしれませんが、しかしそれが倍の40年となるとかなり難しくなるのではないでしょうか。

 

さらに、人生の充実度という観点で見てみましょう。老後を「余生」と考えて社会との関わりが薄くなっていくのは実際どうなのか、ということも考えておきたいところです。テレビの前で1日中過ごすには40年はあまりに長いのではないでしょうか。人生が長くなるのなら、はやばやと定年を迎えてリタイアするのではなく、生活資金を得るという目的や、生きがいを感じるという目的で長く働ける環境を手に入れるということが重要課題になってくるでしょう。

 

健康寿命を延ばすのはキーポイント
いままでの話しを考えると大切なのは、健康であることにたどり着きます。「健康寿命」という言葉をどこかで聞かれたことがあるでしょう。介護を受けたり、寝たきりにならずに、健康に日常生活を送れる期間のことです。データは少し古いのですが、2013年の厚労省の公表によると平均寿命が80,21歳に対して、健康寿命は男性71,19歳。女性の場合、平均寿命が86,61歳に対して、健康寿命が74,21歳でした。このデータによると、平均寿命と健康寿命の差の期間、つまり、男性9,02年、女性12,40年は健康を損ねて介護や寝たきりの状態になっているということになります。厚生労働省は平均寿命が延びると共に健康寿命も延びていくと予測しています。

『国民の健康づくりの一層の推進を図り、平均寿命の延び以上に健康寿命を延ばす(不健康な状態になる時点を遅らせる)ことは、個人の生活の質の低下を防ぐ観点からも、社会的負担を軽減する観点からも重要です。』(厚労省HPより)

 

このようなデータを見ると、若いうちから健康について意識しないといけない。と感じさせられます。食事、運動、睡眠、さらに前向きに取り組める仕事、これら4つのバランスを大事にしたいものです。

 

「ライフシフト」の著者は私たちに「100歳のあなたが、今のあなたの決断をどう見るのか?を考えて欲しい」。と投げかけています。あなたはどう思いますか?
これからは長寿化時代に向かっているので、それに対応できるような人生の設計を立て、今後の働き方や貯蓄のこと、なによりも健康について考慮に入れた、時間の使い方を意識して人生設計を見直していきましょう。家づくりの際は、ライフプランシュミレーションもお忘れなく!

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